2級

ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47

解説

1840年~1841年にかけて作曲された、4曲のバラードのうちの第3曲です。「バラード」とは中世フランスの語り物的な詩を意味し、ショパンの「バラード」も物語的な雰囲気をまとって作られています。この第3番は、舞踊的な6拍子の付点リズムが特徴的で、穏やかに少しずつ変奏をはさみながら、段々とドラマチックに展開していく構成になっています。全体的に温かい曲調はこの時期のショパンの満ち足りた気持ちが反映されていると言われています。

執筆者:竹本明星

参考演奏