1級

ラヴェル:水の戯れ

解説

作曲当時、ラヴェルはパリ国立音楽院の生徒であり、この作品も当時作曲の師であったガブリエル・フォーレに献呈されました。初演時、「全くの不協和音」という酷評をも受けてしまった「水の戯れ」ですが、今日ではラヴェルの色彩的な書法の萌芽として、また、ドビュッシーに先んじてピアノ曲における印象主義を体現した作品として高く評価され、愛されています。なお、当時より「ドビュッシーが」ラヴェルに影響を与えたと取りちがえる批評があったらしく、ラヴェルはこれに対して抗議したようです。また、「水の戯れ」は逐語訳であり、Jeux d\\\\\\\\\\\\\\\'eauは普通、噴水のことを指します。

執筆者:山本大地

参考演奏