1級

ドビュッシー:前奏曲 第 2 集より「風変わりなラヴィーヌ将軍」

解説

この「ラヴィーヌ将軍」というのは、当時パリの大衆演劇に登場していた有名なキャラクターの名前、またはアメリカのボードヴィル(手品、歌、漫才などのショー)俳優であったEdward La Vineをもじったものであると言われています。何れにせよ、ドビュッシーはこのような舞台のユーモアからインスピレーションを得ていたのでしょう。この楽曲にはピアノ曲集「子供の領分」でも書かれたケーク・ウォークのリズムや、よろめくような転調が盛り込まれており、さながらサイレント映画を観ているかのような面白さがあります。

執筆者:山本大地

参考演奏