ドビュッシー:小さな黒人
解説
この作品は、作曲者であるクロード・ドビュッシーの円熟期と言われる1909年に作られました。副題として、“お菓子の踊りといわれる黒人の踊り”と記されており、アメリカの黒人の生み出したダンスステップの一種であるケークウォークと呼ばれるダンスステップのリズムによるものであると考えられます。このことから、この作品は、同じくドビュッシーの作った《ゴリウォークのケークウォーク》(「子どもの領分」より)の姉妹作とも言えるでしょう。
執筆者:小橋優里
執筆者:小橋優里