ブルグミュラー：ゴンドラの船頭歌 Op.109-14
解説
ブルグミュラーの練習曲と聞くと、「25の練習曲集」に収録されている、＜アラベスク＞や＜貴婦人の乗馬＞を思い浮かべる人も多いかもしれません。この作品が収録されている「18の練習曲」は、それらと比べると、多少難易度が上がっていますが、親しみやすい標題を持っていて、技巧的にも内容的にも変化に富んでいるという点は共通しており、どちらの曲集も、多くのピアノ学習者から愛され続けています。また、この作品は、全体を通して静かな6拍子であり、バスのゆったりとした分散和音から、船が波に揺られている様子を連想することができるでしょう。
執筆者：小橋優里
