ショパン:ソステヌート 変ホ長調(遺作)
解説
この作品は、1840年に作曲され、1952年にイギリスの個人所蔵から発見され、1955年にロンドンにおいて出版されました。正式な献呈とはなっていませんが、ショパンは、この作品を、銀行家である弟子のエミール・ガイヤールのために作曲したとされています。緩やかな4分の3拍子であるため、しばしばワルツに分類されますが、自筆譜にはワルツという題名はなく、ただ「Sostenuto」と書かれているのみであるため、ショパン自身がワルツとして作曲したかどうかは定かではありません。
執筆者:小橋優里