ラヴェル:ソナチネ 第2楽章
解説
モーリス・ラヴェルは1875年に生まれたフランスの作曲家です。独特な和音を作品に織り込みつつも、古典的であり、中世の旋法や極東の音階を用いています。ソナチネは、1903年から1905年にかけて作曲された初期作品の一つです。モデラート、メヌエット、フィナーレの3楽章の構成となっています。ソナチネは「小さい」という意味ではあるものの、各楽章の長さが短いということであり、一般的に想像される簡単さ・難しさとは関係ないと言われています。昔の宮廷舞踊の洗練された優雅さを持ったメヌエットとなっています。
執筆者:宮崎結希