4級

ショパン:ノクターン 嬰ハ短調(遺作)

解説

この曲は、1830年ウィーンでショパンが20歳のときに作曲されました。ノクターンというのは、『夜』を意味するロマンティックな楽曲で、ショパンは21曲のノクターンを残しており、これは第20番目として納められました。速度記号から標題をとり、『レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ』とも呼ばれるこの曲は、和音で淡々と静かに始まり、引き込まれます。左手の分散和音の伴奏の上で、静かに淡々と右手で旋律が歌われます。次第に、転調し、装飾も増え、三連符のリズムも使われるようになり、動きが生まれます。そしてまた冒頭部分の静かさが戻り終曲します。この曲は、映画「戦場のピアニスト」で使用されたことでも大変人気を得て、聞いたことのある人の多いノクターンの曲の一つです。
執筆者:河野百花

この作品は、1830年に作曲されました。ショパンの初期の作品です。本来はノクターンとして書かれたものではなく、ショパンの姉であるルドヴィカのために、協奏曲第2番を練習する手引きとして作曲されたと言われています。21小節目から始まる第二部では、協奏曲第2番のテーマが4拍子に変形されて現れています。その後ルドヴィカが「ノクターン風のレント」として作品目録に載せたため、ノクターン曲集に収められました。

執筆者:宮崎結希

参考演奏

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