メンデルスゾーン:無言歌集 第 3 巻 Op.38-3「詩人のハープ」
解説
フェーリクス・メンデルスゾーンは、ドイツの作曲家・指揮者・ピアニストで、1809年に生まれました。ピアノ曲だけでなく、交響曲や声楽曲なども多く作曲した人物です。この曲が含まれている無言歌集は、メロディー、内声部、バスパートといくつかの声部に分かれている多声部音楽です。「詩人のハープ」を含む第3巻目はコラール風、賛美歌風となっており、全体はABAの三部形式です。アルペジオ(分散和音)のような音型が、曲全体の装飾な音型となっているところから、このような標題が付けられたのではないかと言われています。
執筆者:宮崎結希