シューマン:アラベスク Op.18
解説
アレクサンダー・ローベルト・シューマンは、ドイツロマン派を代表する作曲家です。シューマンの妻であるクララ・シューマンもまた女性の作曲家・ピアニストとして名が知られています。この作品は1839年初めに作曲されました。技巧が比較的容易で、愛らしい表現であるが故にしばしば低い評価を受けていましたが、シューマンの創作活動において、思考や表現が成熟しており、軽さや純粋さがあるためだと言われています。そのため和声の精巧さやリズムの自由さはこのような点から生じています。
執筆者:宮崎結希